海外の企業の求人への応募や職種によっては、英語の履歴書と職務経歴書の提出が求められることがあります。
その場合、英語で履歴書などを作る必要があります。
といっても、「英語の履歴書と日本の履歴書の書き方の違いはあるの?」「英語の履歴書と職務経歴書の書き方が知りたい」「英語の履歴書を書くときのコツとかある?」などなど分からないことや不安がある方も多いと思います。
日本の履歴書との書き方とは大きく異なります!
この記事では、英語の履歴書について、日本の履歴書との違い、英文・英語の履歴書の書き方、テンプレート、読んでもらう履歴書を作るコツについてご紹介していきます。
この記事を読めば、英語の履歴書を作ることができるようになります。
英語の履歴書のテンプレートもご紹介しているので参考にしてみてください^^
英語の履歴書、職務経歴書について(CVとresumeの違いとは?)
海外では、基本的に履歴書と職務経歴書の区別はありません。ひとつの書類にまとめて書くイメージです。
英語の履歴書の呼び方は、「CV」いう会社もあれば、「resume」とよぶ会社もあります。
CVとresumeに大きな違いはない!国によって呼び方が違うだけ
「CV」と「resume」に大きな違いはありません。
「国によって呼び方が異なる」だけです。
例えば、イギリスでは履歴書のことを「CV」と呼び、カナダ、アメリカやオーストラリアでは「resume」と呼ばれています。
アメリカやカナダなどでは「サッカー」、イギリスなどでは「フットボール」
「チップス」と呼ぶ国もあれば、「フレンチフライ」と呼ぶ国もある
国によって認識は同じだけど呼び方が異なる単語は、案外多いです☺︎
「CV」と「resume」も同じです。
呼び方は違くても、それぞれ履歴書・職務経歴書を意味しています。
国によって使う単語が違うだけなんだなぁ〜くらいの認識で大丈夫です!
CVとresumeに書き方の違いなども特にありません。どちらも同じ英語・英文の履歴書です☺︎
豆知識
「レジュメ」「レシメ」という単語は日本の会社でも使われます。
この場合は、要約・概要のことを意味しています。
具体的には、日本の会社のビジネスシーンでプレゼンや会議で話す内容をまとめて要約した「会議用の資料」のことを、「レジュメ」「レシメ」といいます。
日本の履歴書と英文・英語の履歴書の違いとは?
「日本の履歴書」と「英文・英語の履歴書」の書き方は大きく以下の3つの違いがあります。
ひとつずつ詳しくご紹介していきます☺︎
「英文・英語の履歴書」には日本のように決まったテンプレート「型」がなく、自由度が高い
「英文・英語の履歴書」は、日本のように決まった「型」はありません。
自分のアピールしたいポイントや経験に合わせて、書き方を選ぶことができます。
そのため、英文・英語の履歴書のスタイルにはいくつかの種類がありますが、その中でも最も一般的なのは以下の3つです。
自分に合ったスタイルを選んで書きましょう!
- Combination Resume(コンビネーション レジュメ)
オススメの方→お仕事などある程度の経験がある方。スキルと職歴の両方が重要でアピールしたい方。
①自分のスキル②職歴③学歴の順番でまとめた履歴書。
自分のアピールしたいスキルを伝えた後、その根拠として職歴や学歴を伝えることができる。
- Chronological Resume(クロノジカル レジュメ) 3つの中でも最も一般的なスタイル
オススメの方→職歴にブランクがない方。お仕事など経験が豊富な方。
①職歴②学歴③スキルの順番でまとめた履歴書。
職歴と学歴は時系列で記載します。
この後にご紹介する、「英文・英語の履歴書のテンプレート」や「履歴書の書き方例」は、
このChronological Resume(クロノジカル レジュメ)のスタイルになっています!
- Funcutional Resume(ファンクショナル レジュメ)
オススメの方→新しい業界への転職を考えている方。ブランクがある方。
①テーマに分けたスキル②関連のある実務経験など③学歴の順番でまとめた履歴書。
専門知識やスキル、資格や経験をアピールしやすい。
時系列ではないので、お仕事にブランクがある方や転職回数が多い方にも向いている。
英文・英語の履歴書のサンプル集はこちら
自由度の高い「英文・英語の履歴書」ですが、採用する方に好印象を持ってもらえる、読みやすい履歴書にするためのポイントなどはあります。
履歴書の書き方やポイントは、この後にご紹介しています^^
顔写真、年齢や性別などの細かい個人情報は書かないことが「英文・英語の履歴書」のルール
英文・英語の履歴書では、顔写真、年齢や性別などの細かい個人情報は必要ありません。
海外の会社では、上記のような細かい個人情報を要求してはいけないことになっています。
その理由は、会社側による容姿や性別などによる差別を避けるためです。
そもそも、会社が人材を選ぶ本質は「能力が高い人」「経験」などで、
見た目や性別ではありません。
「英文・英語の履歴書」はパソコンで作る必要がある。手書きはNG!
日本では、コンビニや100円ショップなどで履歴書の紙を気軽に購入することができますが、
海外では紙の履歴書は売られてはいません。
そのような背景もあり、「英文・英語の履歴書」は手書きはNG!必ずパソコンやスマホで履歴書を作るというルールがあります。
パソコンのWordのようなワードプロセッサーアプリ(ソフト)で作りましょう!
最近は、FigmaやCanvaなどの無料アプリで作る方も多いです。
英文・英語の履歴書の書き方、テンプレート
英文・英語の履歴書の書き方をご紹介します。
フォント
・sans-serif fonts(サンセリフ体)がお好みの方→Arial, Tahoma, Helvetica
・serif fonts(セリフ体)がお好みの方→Times New Roman, Bookman old Style
英文・英語の履歴書を書くときは、上のフォントから選ぶのが一般的です。
字体は1つに統一しましょう!
・数字はアラビア数字(1234567890)を使う
文字のサイズ
履歴書の1番上に書く「Name(名前)」は14〜16サイズ+太文字で記載します。
「Name(名前)」以外は、11〜12サイズです。
「Name(名前)」以外の文字のサイズも1つに統一させましょう!
文字のカラー
文字のカラーはなるべく「黒」で全て書くことをオススメします。
デザイン力が求められる職種に応募する場合、カラーを使った履歴書を作る可能性もありますが、基本的に黒以外のカラーは使いません。
履歴書は白黒コピーをされて読まれることも多いので、色が多いと読みにくくなってしまうことがあるのです。
「読みやすい履歴書」にするためにも、文字のカラーは黒だけで書きましょう!
レイアウト
・4編全てに1インチの余白を設定する
・用紙のサイズは基本的に「A4」
英文・英語の履歴書はパソコンで作ったものを紙に印刷して、会社宛てに送るのが一般的です。
日本で印刷する場合は、「A4」大丈夫です。現地の場合は、「Letter」サイズで印刷しましょう。
また、「紙ではなくデーターで送ってほしい」という会社も現在は多いです。その場合は、指定された通りにPDFやWordなどで送りましょう。
履歴書を送るときの封筒
履歴書を折らずにピッタリおさまるくらいのサイズの封筒を選びましょう。
・英文・英語の履歴書はなるべく1ページにおさまるように書く
なるべく1ページにおさまるように書きましょう!
おさまらない程のたくさんの経験や実績などがある場合は、希望のポジションに関することを優先的に記載しましょう。
それでも、1ページは難しい....という方もいると思います。その場合は多くて2ページまでならいいかなと思います。
ですが、理想は1ページです。
英文・英語の履歴書テンプレート
↑スタンダードな英文・英語の履歴書です
Name(名前)・連絡先
□Name(名前)
履歴書の1番上には「Name(名前)」を14〜16サイズ+太文字で記載します。
海外での通称がある方は、本名ではなく通称を記載してもOKです!
□Address(住所)
Address(住所)は、英文・英語の履歴書の中ではあまり重要ではありません。
そのため、フルの住所ではなく市や県だけを記載することもできます。
住所を全て書くことは必須ではありません。(郵送のものがない場合)
自分の好きな書き方で大丈夫です☺︎
□Phone number(電話番号)
国番号「+81」+市外局番の最初の「0」を除いた電話番号を記載します。
Phone number(電話番号)は記載することはとても重要です!忘れずに書きましょう。
□Email address(メールアドレス)
Email address(メールアドレス)もPhone number(電話番号)と同じく、忘れずに記載しましょう!
□Professional networking platform or website link(Linked Inなどの自分のサイト)
Linked Inや、自分のポートフォリオサイトなどがある場合はLinkを貼ることも可能です。
Objective(希望職種、職務など...)
Objectiveでは2センテンス〜3センテンスくらいを目安に、希望する職務や職種を記載します。
希望するポジションと関連のあるスキルや経験などがあれば、結びつけてアピールすることができます。
簡潔に明確に伝えることがポイントです。
Objectiveは志望動機ではないので私情は控えましょう。
志望動機はカバーレターに書きます。
Work Experience(職歴)
希望職種・職務と関連するお仕事内容のみ詳しく記載します。アルバイトもOKです。
Work Experience(職歴)に記載すること
- 会社名と会社の所在地
- 在籍期間
- 職務や実績についての詳細
基本的に新しい順番で記載します✏︎
もし、同じ会社で複数のポジションのキャリアがある場合は、1つ1つポジションごとに在籍期間や仕事に関する詳細をまとめましょう!
Education(学歴)
学位, 〇〇 University(大学名)- Tokyo, Japan(大学の場所)2016(大学を卒業した年)
上記の内容を記載します。学歴も職歴と同じように新しい順で大丈夫です。
Education(学歴)は、基本的に最終学歴のみ記載します。
学校を卒業したばかりの方、最終学歴をアピールしたい方や職務経験があまりない方は、Education(学歴)をWork Experience(職歴)の前に置いて書くという書き方も可能です。
Education(学歴)の欄に、以下の内容を加えることもできます☺︎
- 成績評価値(GPA3.5以上の場合)
- クラブ活動
- リーダーを担当した経験
- 受賞歴、実績 など...
「日本の履歴書と英文・英語の履歴書の書き方の違い」でもご紹介した通り、英文・英語の履歴書は、日本の履歴書とは異なり決まったテンプレートや型がありません。
書く必要がある要素と、書き方などをおさえてさえいれば、自分のアピールしたいポイントや経験に合わせて履歴書を作って大丈夫なんです。
Qualifications(スキル)
Qualifications(スキル)では、自分のスキルや経験、業績などを伝えます。
今までのキャリアの内容や経験をただ並べるのではなく、希望する職務・職種に関連するものに絞って記載します。
「希望するポジションの仕事をこなす力が私にはありますよ!」ということが伝わるように書きましょう。
Awards&Achivements, Hobbies&Interest(その他)
ボランティアなど、希望するポジションに関連するものがあれば最後に記載することができます。
ただ、他に見せたい実績や参照などがある場合は、ここに記載する必要はありません。
ある場合は、(例)のように「References available upon request」などと記載し、求められればいつでも見せられるということをお伝えしておけばOKです!
読んでもらう英文・英語の履歴書にするためのコツとは?
最後に、読んでもらう「わかりやすい」履歴書にする工夫やコツをご紹介します。
①なるべく明確に簡潔に書く
英文・英語の履歴書は1ページにまとめなければいけないこともあり、なるべく簡潔にまとめられるかが重要になってきます。
「簡潔だけど、伝えたいものが明確に書かれている履歴書」が目標です。
簡潔に履歴書を書くためのポイントは以下の通りです。↓
②ポジティブな言葉を使う
自分が過去にやったことに関しては、ポジティブな言葉で表現しましょう。
履歴書の印象がとても良くなります☺︎
③時制に注意して書く
少し難しいと思いますが、文章の時制には注意して書きましょう。
時制が間違っていると、読みにくい履歴書になってしまいます。
過去形で書こう
以前の職場で経験したこと、学校で学んだことなどは「過去」の出来事なので「過去形」です。
過去の出来事⇨過去形
④履歴書を書き終えたら必ずよく見直す
履歴書を全て書き終えたら、最後に必ずよく見直しましょう!
時制や単語の綴りなどが間違っていないかよく確認することが大切です。
副業大図鑑編集長から
今回は、英文・英語の履歴書の書き方などをご紹介しました!
皆様の参考になれば嬉しいです☆